第1章 私の気持ち、あなたの気持ち
その日の夜は、なかなか眠れなかった。
宏光さんに家まで送ってもらった後も、さっきの事は夢だったんじゃないか………明日になれば、夢から冷めてしまうんじゃないかと思っていた。
そんな事を考えていると、私の携帯が鳴った。
宏光さんからのメールだった。
『るうなー!
もしかして、まだ起きてる?
早く寝ないと、お肌によくないゾ(笑)
………て言う俺も………眠れなーい(汗)
ということで、これからよろしく!!
愛してるにゃ〜♡』
宏光さんからのメールが何だかくすぐったく感じる。
宏光さんも私と同じなんだってわかった。
私は直に返事を返した。
『宏光さん!
起きてますよー!よくわかりましたね。
ていうか宏光さんこそ早く寝ないと、コンサートもちませんよ(笑)
ということで、こちらこそよろしくです!
私も………愛してます///』
窓の外は段々と明るくなり、小鳥のさえずりが聞こえてきていた。