第8章 タイムリミットとクローバー
『ッはぁ、…は、っ……ぁ、っ!!!♡』
ゆっくり引き出して、奥までずん、と強めに突いて。
単純に入るだけではなく、少し奥の上側の窪みをグリ、と押し込むのがミソだと、挿入する瞬間にまた思い出した。
まあ、本人にはいらないと言われたものを無理矢理前戯を長引かせて散々に焦らした後なので、既に彼女に余裕はなく、二度ほど達しているのだが。
…なんというか、実際に挿入するまでまだ罪悪感があったのは確かなはずなのに、こうもこの子に抱きつかれ、求められ続けてしまうと、それさえどうでもよくなってしまうような。
決して、他者から見れば喜ばれるような行為でなかったとしても、この子が相手であれば最重要項目かつ満たさなければならない領分であるらしく、そのくらいの覚悟を決めて一生面倒を見る気持ちでかかれないのならばとっとと姿を消してしまえとまで残夏に言われた程だった。
普段温厚なあいつが雰囲気を変えて声を低くして言うので、流石に即決はできなかったが、最終的には己の気持ちを最優先に考え、直感を信じることにしようと決意したのだ。
柔らかな腹部を手のひらで撫で、胸を愛撫して可愛がりながら時折キスして構ってやると、堪らないといったように必死に眉根を寄せて俺を離さない。
さすがにそろそろこちらの息子も破裂しそうな勢いなのだが…中に出せと言う声が離れない。
俺のものかもしれないし、リアの声さえ聞こえてくる。
けど、無許可でしていい領域じゃねえし普通に考えてこいつの中に出すなんて、それこそ無理矢理おかしているようで…想像しただけで興奮してしまうのは、男の本能と言いくるめてしまっては、いけないのだろうが。
「…リア、ッ……そろそろ、出そうなんだけど…、」
『!!!、っあ、う、んっ…♡そ、っか、分かっ……ッッひ、!!♡』
奥まで強めに突いたところで、彼女の表情をちゃんと確認するために少しだけ離れて、汗で張り付いた髪を掻き分けて、問う。
遠慮をすると、俺が揺れると、また不安にさせるのだ。
それならばと。
「…どこに、出して欲しい…?」
『ぁ…ど、こでも…、』
少し、目を逸らされたような気がする。
「じゃあ、いつもどうやって避妊してる?」
『…先祖返りの、力で』
「それはお前の身体に害はねえの?」
『う、ん』
「そうか…じゃ、甘えていい?」
『!うん、!!』