第8章 タイムリミットとクローバー
「ちなみに聞くけど、なんで今日紐のやつ履いてたわけ?しかも拠点にいた時からだろそれ」
『っ、…中也さん、が…好きだから』
「いや確かに好きだけどだな???」
好きなんだ、やっぱり。
『解いてもらうのね、嫌いじゃないの。み、見られたいんじゃないけどその…中也さん、乱暴しないから』
「……さっき無理矢理解いたの、だいぶ乱暴だった気がするのは俺だけか?」
『?どうして??』
「嫌じゃなかったのかよ、あんな所で」
『だって解いたの中也さんだったから、』
「本気でそう思ってんの?」
『中也さんは、その…ほ、他の誰かに見世物にするようなこと、しない………からって、思って』
そんな風には、しない人だ。
見せつけて自分のものだと誇示することはあっても、彼の言うところのお楽しみは自分だけで楽しむ質で。
「……なかなかグレーゾーンだったと思うけど、流石に」
『…胸、可愛いって言ってくれたから……ゆ、許してあげる』
「許さなくていいっつの…ああ、でも確かに可愛いこの胸は。マッサージしてやろうか」
『好きな大きさに育てるの…?』
「正直今のままで十分愛らしいんだけどなその辺は。まあ…すっげぇ変態みたいなこと言うけど、触ってて気持ちよくて」
『ま、枕にする…??』
「ちょろ子ちゃんは俺の理性の軽薄さを知らねえらしいなぁ???」
『ひぁ、っあ…ッ!!』
きゅ、と両方の胸の頂きを指の腹で摘まれ、ピン、と軽く弾かれるのに上擦った声が出る。
それがあまりにも恥ずかしくて、耳まで熱くなるのを感じながら泣きそうになって。
ま、またこんな声出して私…
「…俺その声も好き。俺のせいで出しちまうんだろ?そんな甘えたな声」
『え、ッ…ひ、ンンンっ、!!?』
途端に、またそこを目掛けて指をのばし、それをこねるように柔らかく刺激されるのに、背中を少し反らせ始める。
だめ、逃げたいのこれ、だってこんな優しくされたら私、今度こそ馬鹿になっちゃう。
「声我慢すんな、出した方が楽だろ」
『……っぁ、…ま、まだいや、なの…ッ』
「?まだって…」
『あ、ぅぁ、っ…』
いいのかな、いいのかな。
余裕がなくなりそうになって、体が本能的に求めるまでには、とっくに調教されている。
「…俺、甘えてくれる子だと余計可愛がりたくなっちまうんだけど」
『ッ!、…抱っこ……♡』