第7章 燐灰石の秘め事
支援要請のあった任務を片付け、拠点にある執務室へ…リアを待たせている部屋へ戻ったはいい。
が、ロックを解除して入った瞬間目にしたのは、俺の外套にくるまって、布団も着ずに…息を荒くさせ、小さく喘ぐ彼女の姿。
こちらを向いていないからか、そっちに集中しているからか、気づく気配は無い。
唐突に広がる目の前の光景に、思考が停止する。
『ッ、…なか、っ……はら、さ……っ、……い、…く、…イク、…ッ、…あ、ぁ…っっ!!』
なんてことをしてくれるんだ、お前そんな事するほど耐性なかったはずだろ。
恥ずかしがって自分でするようなこと無かったくせに。
しかも、なんでよりによって俺の事呼びながらとか…
『ぁ、ふ…っ、ん……違、ぁ……』
よく見てみればベッドの上まで少し愛液が垂れていて、彼女の太腿にまで伝うそれが酷く俺を煽ってくる。
疲れとか、急いでいたのとか、全てがどうでも良くなって。
『、か、はらさ……、…ならもっ、と…』
「…俺が何?」
『ふ、…え……?…え、あ…え、…』
本気で気付いてなかった、こいつ。
こっちに振り返るなり目ぇ見開かせて、パニックになってる。
珍しいじゃねえか、そんな取り乱してんの。
「いや、だから…俺ならもっと、何かって聞いてんだけど。……俺のいねえとこで何してんの?勝手にそこいじっていいって、許可出したつもりねえんだけど」
ナカにいれていたのであろう指を出すべく手をとれば、びく、と分かりやすく怯えられる。
あっ、やべえ、これはクるものが…
『や、あの…あ、れ…?なんで気付かな、…っえ……あ、これ、は…ぁ、…』
「質問に答えようかリアちゃん。俺は怒っちゃいねえんだけど…そこを俺以外がいじる許可は出した覚えねぇんだわ」
別に怒ってなどいないし、自慰行為を禁止した覚えなど一度もない、言いがかりもいいところだ。
だが、目の前でお前にそんな可愛いことされてちゃあ……期待通りにいじめたくなんのがクソサド上司ってもんだろう?
『あ、ぅ…ごめ、なさッ…』
「俺が帰ってくるまで待てなかったんだ?」
『っ…、お、怒っ「怒ってねえ、心配すんなそこは」あ、…っ、あ、の…寂、し……く、て』
「…うん」
『にお、いかいでたら…中原さん、のこといっぱい読んじゃ、って………身体、変になって、あの、……開発、したら…喜んでくれ、る…かなぁ、って…』