第5章 蛋白石の下準備
彼女がリラックスしてきてから、あまり大きなストロークをさせず、コツ、コツ、と奥に当てるように動く。
『ン、…んん、ッ…ぁ、そ、こやらっ、力入んなく、なる…っっ、♡』
「へろへろんなっちまえ、可愛がってやるよ」
『ひぁ、ああ…っ♡♡』
動きが小さいのはあるが、これはこれでリアが心地良いらしく、締め付けてくれてしまうため俺もそれなりに感じさせられる。
大きく動くのは慣れてからでいい、最初のうちはこんなもんの方がいいだろ。
突かれるのに、少し記憶が重なってしまうと伝えられたから。
少しの間そうしていれば、リアは歯を食いしばるようにして声を上げ、深めに達する。
そのタイミングで流石に自分が限界を悟ったので、彼女のナカからそれを引き抜いて自制した。
「…、っぶねぇ、……ッ、は、…」
『ぁ、…は、ァ…は、…ンン、…っあ、ちゅぅやさ、…♡♡』
「ん、?…キス?」
こくこく、と頷きながらこちらを見つめるその瞳にさえ、達してしまいそうになる。
いいよ、と了承してからまた口付け、今日はここで切り上げだと悟り、アフターケアに入る。
お前のペースでいいからなと…俺もちゃんと気持ちいいからと、態度で示してやらないと。
『ん、…ちゅうやさん、も…気持ちく、する…』
「…俺もう気持ちよかったんですけど」
『出すの我慢してる、の…辛そうだから』
前も結局、そうだった。
してくれてしまうらしい。
そんな言葉だけでも果ててしまいそうだ。
リアの身体を起こして抱き寄せてやれば、そのまま俺のモノを咥えるように倒れ込んできた。
力入らねぇくせに、無理しやがって。
そこまでされてしまうと、本当に理性がはち切れてしまいそうになる。
白く、しなやかなその背中は少し汗ばんでいるのか、リアの長い髪が張り付いていてまたそれが扇情的で。
「……綺麗だ」
『ッ、?…、…ン…』
一瞬、驚いたようにこちらを見たのだが、恥ずかしがってすぐに目を伏せてしまった。
が、そこから本気になったと言わんばかりにそれを始め、暫く続けられていればまたすぐに限界がやってくる。
「っ、…リア、そろそろいいから、離れろ」
『ん、っ……ふ、…♡』
そこまで感じられてると、離すのが可哀想になってくんだけど。
「く、…っぁ、……、ッッ…、…!!」
果てる寸前で彼女を離して、その白濁を手に漏らした。