第28章 【憂いの篩】
【後書き】
作中に入れられなかった設定。
どうしてクリスがドラコの許嫁になったのかって、この裁判が原因なんです。
クラウスの保釈金は、自分のお金だけでは賄いきれませんでした。そこで級友であるルシウスが足りない金額を出してくれたのです。
以下セリフ劇
クラウス「ルシウス、すまない。こんな大金を借りてしまって……」
ルシウス「気にするな、私と君の仲じゃないか」
クラウス「ルシウス、ありが――」
ルシウス「あー、ところでうちのドラコ。結婚相手が決まってないんだよねー。どっかにいないかなー。純血で家柄が良い女の子|д・)チラッ」
クラウス「……そ、それは良かった。じじじつはクリスにもいい相手が居なくて――」
こんなやりとりがありましたとさ。
めでたし、めでたくもなし。