第1章 最悪最凶

「と、とにかく離してよ…もういいじゃん。バイト行かないとだから…」

「どこまでやった？」

「え？ど、どこまでって？」

「ヤったのかよ。」

「何を？」

「セックス。」

「！？…///////」


驚くよ！？いきなりそんな発言されたら。


「し…した…。」(頑張った！！私は頑張ったよ！！！)


そう思い、私は春樹の方を恐る恐る見た。


「…」

「…じゃあお前、処女じゃねぇんだ？」

「！？…そっ、そうだよ…！」(嘘だけど！！)


ていうか、どういう会話…！？


「じゃあ、俺がどれだけお前とヤっても文句ねぇよな？」

「な、何…言ってんの…。」


春樹の様子がおかしかった。


「！…は、春樹…？」


両手を頭の上で固定され、足も抑えられてしまい、身動きがとれなくなってしまった。


「なぁ、どんなふうにヤった？気持ちよかった？……俺にも教えろよ。」


徐々に近づいてくる春樹の唇。耐えられなくなり、私は白旗をあげた。


「う、嘘です…！」

「…だと思った。」

「…え！？」

「お前がヤったとか、ありえねぇし。」


そう言い、私から離れた。


「なっ、なんで…！？」

「いつも一緒にいんのに、そんな暇、どこにあんの？」

「い、いつもじゃないじゃん。春樹が付き合ってる時とか、こっそりヤったかもじゃん！」

「あー、ねぇわ。」

「なんで？」

「だって、お前そんなのできるタイプじゃねぇし。逃げそう。」

「っ…。」(よ、ようお分かりのようで…。)

「どうせ、意地でも張ってくだらねぇ嘘ついてんだなーって。わかりやすいんだよ、お前。」


く、悔しい。いつかリベンジしなくては…。