第48章 特別な主、特別な刀。 〔日光一文字/R18〕
ここでイカれるとこっちがもの足りないので指を離す。
「…あ…ど、して…」
切な気な表情でこちらを見る主に「まだだ…」と言い、俺は腰を掴み直すとがつがつと揺らし出した。
達する直前だった主は俺の動きに喘ぎ声を高く上げ、俺を締め付けて絶頂へ向かう。
「いっ…イ、クぅ…」
短く一言叫ぶように主は声を上げると、俺をぎゅうぎゅうと中で締め付けた。
その締め付けが緩んだところで俺も奥へと叩き込むように欲を送りこむ。
「…雅…気持ち良かったか?」
とろりとした表情を見ると言わずもがなだが、俺の質問に主はこくりと頷いた。
「…さいこう…」
小さくうふ、と微笑む主が可愛くて、俺は自分の胸に主を抱き込む。
「雅、愛しいな」
思った事を言っただけだが、主は俺の言葉に一瞬目を見開いて意外そうな表情を見せてから、明らかに顔を赤くした。
「…案外平気で恥ずかしいこと、言うよね、日光さんて」
俺の胸にすがるようにくっついて主が言うものの、俺はどこが恥ずかしいのかわからない。
「俺の言葉のどこが恥ずかしいのか?」
俺の質問に「はうっ」と主は驚いた声を漏らし、そして俺のからだに顔をぴったりくっつけて「そういうところだよ」と言い放ったが、俺には意味がわからなかった。