第8章 交差しない、けれど愛する 〔一期一振/R18〕
二人がつながる水音と浅く吐く息、悶える声、それだけが聞こえる中、快楽の絶頂を迎えようとしていた。
「い、ちご…また…イっちゃう…」
「良いですよ…イってください…雅の中は気持ちが良い…いつまでも中で締め付けていて欲しいですね…」
「ああん…っ…恥ずかし…っ」
「あ、ほら…また締め付ける…たまりませんね…」
同時刻、一期一振の持ち主、豊臣秀吉も舞を抱いていた。
「ああ…秀吉さ、ん…はげし…っ…」
「舞…俺は足りない…もっと、おまえを…よこせ…」
「秀吉…さん…私の中…秀吉さんでいっぱいにして…ぇ…」
「ああ…ほら…俺でいっぱいにしような…」
「ひで、よし…さぁん…大好きだよぉ…」
秀吉と舞の愛と、一期と雅の愛は交差しない。
けれど時を超え互いの時空の中で、それぞれの愛を貫く。
「秀吉さん、大好き…愛してる…」
舞が秀吉に言った時、偶然雅も一期に伝えていた。
「一期、大好き…愛してる…」
二組はそして高みを迎え、たくさんの愛をそれぞれのからだに注ぐのだった。
<終>