第41章 愛はこれから　〔大倶利伽羅／R18〕

私の誘いを断ったのは数振りいるけれど、反対に誘ってないけれど男士から言い寄られた事もある。

まぁ基本的に断らないから、せっかくだから相手になったし、私の手管でイカせまくったよ。

その男士たちが、ちょこちょこと私にまた相手をして欲しくて声を掛けてくるから、私も気が乗れば相手になる…だから何度かイタしている男士も数振りいる。

それはおいておいて、光忠さんに狙いを気付かれてしまった私。

「もぅ…光忠さん、教えちゃだめでしょう。私がモーションかけられないじゃない」

私もわざとらしく頬を膨らませて抗議をするものの、光忠さんは涼しい顔だ。

「伽羅ちゃんと遊ぶのは駄目だよ。鶴さんがきみを気に入っているでしょ。鶴さんじゃ駄目なの？」

「鶴丸さんはじじぃだから、もっと若い子とシたい」

確かに鶴丸さんは私を気に入って何度かしている一振りだし、男士の中ではなかなかのテクニックを持っていて、私は一晩共にすると何度もイカされている。

でも、ほら、同じ男士だと飽きるでしょ。

新しい男士は断られない限り食べておきたいのよぉ…

そうはっきり言うと、光忠さんはやれやれ、と肩をすくめる。

「ね、こういう主だから。伽羅ちゃん、嫌ならちゃんと最初に断っておくんだよ」

もう、だから、余計な事を言わないでって、内心私は叫ぶ。

そんな私と光忠さんの会話を、ヒトの姿になったばかりの大倶利伽羅さんは表情を変えずに、でも呆然として会話の内容を思い返し、内心こう思ったらしい。

『おかしな本丸だ…このあけすけな主とやけに母親っぽい光忠…』