第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕
夜に散々したものだから、雅さんのイイところはすっかりわかっているぼくは、少し腰の角度を変える。
「あぁぁっ…」
途端、艶めいた声が前から聞こえてくる。
それにしても後ろからスるのは、犯しているようで興奮するなぁ。
そんな事を頭の隅でぼんやり思いながらも、気持ち良くて止まらない腰を揺らし、ぼく達はまた絶頂へ向かった。
「…いっ…イクぅ…だめ…ぇ…っ…」
「ぼく、も…」
「あっん…どく、どく、してるぅ…」
ぼくが欲を吐き出すと、甘く雅さんがよがった。
二人で荒く息を吐きながら、ぼくはずるりと自身を抜くと、そこから白いものがぬるりと流れ出た。
ぼくはティッシュペーパーで彼女から流れ出るものを手早く拭き取ると、雅さんは大きく息を吐いて下着を身に着け服装を整えた。
ぼくも自身の着装を直すと、疑問に思っていたことを雅さんに問う。
「雅さん…その…初めての相手がぼくで…良かったの…?」
すると雅さんはさらりと言う。
「正直わからないの。私はおともだちの中でもこういう事について遅れているほうだし、あんまり興味もないから」
ふぅ、と息を吐いて彼女の話しは続いた。