第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕
「あ、薬の事?知ってるよ。兄が作っていたのを聞いているし、私に実験台になれって何度も飲まされてるもん」
ぼくはその言葉に目を剥く。
「え…でも…男性経験が…」
驚くぼくに雅さんは言う。
「そう、解毒剤みたいなものも兄は作っていてね、私の様子を見てそれを飲ませてくれたから、何かあってもそれ以上男性を欲しがる事はなかったんだ…第一そういう時、目の前にいるのは実の兄だから、兄とスるわけにはいかないでしょう?」
ぼくに抱き着く雅さんは、顔をあげてぼくを見つめる。
「ねぇ…もう一度…良いでしょ?」
すり、と彼女の片手がぼくのものを服の上から撫ですさり、昨夜散々したというのに反応して大きくなりつつあった。
「ほら…、ね、大きくて…硬くなってきてる…」
声を小さくして煽る彼女の表情は小悪魔そのもの。
ぼくはごくりと唾を呑み込むと、雅さんの背中へ片手を回し抱き締めるようにして言った。
「…遠慮しないよ…?」
「ん…きて…」
ぼくは雅さんを壁際に連れて行き両手を壁に押し付けさせる。
そして後ろから覆いかぶさるように彼女に抱き着き、胸を揉みしだく。
「…あぁ…きもち、いぃ…」