第37章 とある本丸がとある本丸になる前に 〔堀川国広/R18〕
「…すみません…なんだか、ぼく…変…なんです…」
後ろから抱き締めたままずるずると前へ進み、雅さんを後ろから押し出すように主の部屋へ入りするりと襖を閉める。
どくん、と自分のからだが更に熱をもったように熱くなるのを感じる。
「…雅さん…ごめ…んなさ…い…」
ぼくはとにかく謝るのに必死で、でも手が止まらず肩に回った手が少し下におりて、彼女の服の上からふくらんだ部分で止まると、ゆっくりと揉み出した。
「…ほ、り…か…」
雅さんの手がぼくの手の上に乗せられ、ぼくの動きを止めようとする。
駄目なんだ、止められない、雅さんが欲しくて欲しくて、とにかく欲しい。
ぼくは息を「はぁっ」と雅さんの耳に吹きかけ、そのまま首に唇を這わせる。
「…ん、はぁっ…」
ぼくの動作に小さくからだを震わせて、息を大きく雅さんは吐く。
胸を触っていた手を下におろし、着ている上衣のすそをひっぱり出し、中へ手を入れると雅さんは「…やぁ…っ」とからだをよじる。
でもぼくは触れるのが止まらない。
直接肌に触れ、その滑らかさと柔らかに益々息が荒くなりながら、胸を包む下着の上からそのふくらみの全体を包むものの、中心につんと尖るものに気付いてそこを親指で擦ってみた。
「あぁ…んっ…」
途端、甘美な声が雅さんから漏れ、ぼくは自分のへその奥が疼くのを感じる。