第35章 のんびり屋の恋 〔鬚切/R18〕
「んうっ…んっ…」
布団にくっついた顔を横に向けて、やっとの体で雅は肯定の返事をする。
「…す、き…ひげ、き、り…すき…ぃ…」
声もろくに出ない状態で鬚切が好きと答える雅に、鬚切は「嬉しいなぁ」と腰を打ち付けながら言う。
「あっ…んっ…おっき…ぃ…」
鬚切のものが中で大きさを増したように感じる雅は、ちからの入らない上半身を必死に持ち上げようとしつつも出来ず、鬚切の動きに全身を揺すぶられるだけだった。
「…っ…そこ…やぁ…」
鬚切が少し角度を変えた途端、雅が声をあげる。
「あぁ…ここも…良いんだね…」
鬚切がその角度を保ったまま腰を打ち付け、雅は嬌声をまたあげ、そして早々に絶頂に達してしまう。
「…やぁぁ…だ、めぇ…」
「ぼくも…あっ…締め付けが…」
中で締め付けられ鬚切も同様に達して自らの欲を放ち、そのままずるりと全身を脱力させた雅を抱き締めるように鬚切も全身のちからを無くし一緒に横になる。
「…ねぇ…ぼくたち、どうみても相性いいよね?」
「…うん…」
体力を完全に失った雅は鬚切の言葉に頷いたものの、何を問われたかよくわからないまま、すぅと意識を手放し眠ってしまった。