第35章 のんびり屋の恋 〔鬚切/R18〕
執拗に鬚切は見付けたところへ自身を擦りつけ、雅は甘美な嬌声をあげる。
「あっ…あんっ…あぁ…っ…へ、ん…に…なり、そ…っ…」
その様子を見て鬚切も動きを強くしながらも微笑む。
「いいよ…変になっちゃいなよ…」
声をあげながら全身を震わせる雅に、鬚切もだんだんと余裕を無くしていく。
「…きつ…っ…締め付けが…っ」
「…あぁ…だっ…め…ぇ…」
全身にちからが入り、ぴんと足の先までからだを突っ張らせた雅はびくびくとからだを震わせ、それから急激にからだのちからを失わせる。
「くっ…はっ…たまら、ない…」
鬚切はイッて荒く息を吐く雅に、余裕を何とか残した声音で言う。
「俺もあと少しだからがんばってね…いくよ…」
「あっ…待っ、て…ああ、んっ…」
待ってと雅が頼むもののそのまま腰を押しつける鬚切。
「ダメ…だよ…もう少しだから…がんばって」
「あっ…だ、めぇ…また…っ」
イッたばかりの敏感な場所をまたも擦られ、雅はまたもからだを震わせる。
余裕が無いと思った鬚切の表情はまた妖艶なものに戻り、雅を快楽へ追い詰める動作でまたも絶頂へ昇って鬚切を締め付け、鬚切もとうとう自分の欲を雅の中へ放ったのだった。