第35章 のんびり屋の恋 〔鬚切/R18〕
「…っは…はい…」
消え入るように返事をする雅を何て可愛らしい、と鬚切は思いつつ、揉んでいた胸の下着を上へずるりとずりあげ、雅の隠れていた豊かな胸を露出させる。
「…あっ…まっ…て…」
両手で胸を隠そうとする雅の両手をすぐさま押さえつけ、鬚切は片胸に顔を寄せまだ薄い桃色をした柔らかな胸の中心を口に含んだ。
「…んん…っ…」
感じた事のない快感が瞬間押し寄せ、雅は声にならない声をあげる。
鬚切の愛撫はあくまで柔らかく優しく、そして、じわじわと快楽へ堕とす。
雅が大きく息を吐くと、鬚切がぺろりとその中心を舐めてから口を離して言った。
「ここ、硬くなってきたよ。感じてるんだね」
突然言われたからだの変化に、「やぁ…っ…恥ずかし…っ…」と雅と声をあげる。
「すごく可愛いね」
鬚切は雅の手を離し、空いた手で乳房全体を包むように揉み、反対側は硬くなった部分をまた口に含んで舌で愛撫を続けた。
雅は快感で吐き出す息は荒く乱れ、腰を無意識に揺らしていた。
鬚切はその動きに気付くものの胸への愛撫を止めず、むしろ雅が腰を揺らす事で足元に隙が出来た事から、するりと雅の両足の間に自分のからだを入れ込んだ。
気付いていても快楽の舟へ乗り込んでしまった雅には、入れこまれた鬚切のからだをどうすることも出来ず、鬚切が自分の膝で雅の脚のつけねを刺激し出すのを止める事も出来ず、ただ甘く喘ぐ声をあげるだけだった。