第33章 すいーつ王子の甘い指導 〔小豆長光/R18〕
中で締め付けるのは自分でも意識しているのではないから、と思っても、主には弁解する術が無かった。
小豆が汗をぽたりと落とし腰を揺すり、全身で快楽を拾う状況の主には喘ぐだけだった。
「あっ…そこ…だめっ…」
「…あぁ…ここ、なんだね…よしよし、いっぱい気持ち良くなろう…」
ひぃと声を上げる主に、悦ぶ箇所を知った小豆はそこを攻め続け、主は全身をふるわせる。
「あん…っ…だ、めぇ…い、きそ…ぅ…」
主の漏らす声に小豆は息を吐きながら言う。
「イキそうか…イッてごらん…雅が私を…締め付けて…」
嬉しそうな小豆の声に…主はそのままイッてしまう。
「締め付けて…厭らしい…雅…かわい、い…」
一瞬では無いものの、ほんの少し時間を得たらしい。
気が付いて目を開けた主の前で、ゆっくりと小豆が腰を揺すっている。
「…ん…あず、き、さん…」
声を掛けると小豆が艶めいた眼差しを見せる。
「雅…ほんの少し、気を失ったようだ…それにしても…きみは本当に…」
小豆の言葉で自分が少し意識を無くしていた事を知り、イッて意識を飛ばした事実が恥ずかしく小豆の目線から自分の目線を逸らし、一言小さく呟く。
「やだ…はずかし…」