第33章 すいーつ王子の甘い指導 〔小豆長光/R18〕
小豆の指を舐めて残ったメレンゲを口にする主は、舐め終わると「甘い…」と小さく呟く。
「それではここも甘いだろう」
小豆はたった今、主に付けた部分へ顔を近付け、まず付けた周囲を舌でべろりと舐める。
「…ん…あっ…」
ふるりと瞬間、主の全身に快感が走り、からだを震わせる。
小豆はほぅと息を少し吐くと、主の頬を片手で撫でた。
「雅…可愛いぞ…既にこんなにここを主張させていて、私を待っているのか…?」
そして小豆の口はメレンゲをつけた片側の乳首をちゅっと吸い丁寧に舐めとり、そのままその尖りを口に含んだまま、それでもそこに直接触れず周辺のみを愛撫していった。
「んっ…あっ…あっ…あぁ…ん…」
全身に走る快感に声を抑えきれず漏れる主の喘ぎ声に、小豆は堪らないといった表情を見せる。
「甘い…雅…こんなにきみが甘くて美味しいとは思わなかったな…」
舐めた側の乳房を揉むと、うにうにと手の動きと同時に形を変える。
「きみのここも柔らかくて美味しそうで…私をどこまで翻弄するのだろう…」
小豆の表情が段々と欲を含んだものへ変貌していくものの、既に快楽へ堕とされている主にはそれに気が付けない。
「あっ…ず…さ…っ」
メレンゲを口にした時に触れただけの部分に触れてもらえないもどかしい感覚に、主が触れて欲しいと言わんばかりに腰を揺らめかせるのに、小豆は気付いているのだった。