第30章 He is a NOT boy. 〔大和守安定/R18〕
「ぼく、知ってるんだ…弟だと思っているんでしょう?ねぇ…弟とこういう事、するかな?」
大和守はあくまで返事を待つようで、雅のからだを撫でながら問う。
「…んぁ…やま、と…かみ…」
はぁと荒く息を吐いて名前を呼ぶ雅は、観念したように自分の心を伝える。
「かみ、さま…すき…にな、て…わたし…わるい…さに、わ…でもやまと…かみ…すき…」
切れ切れに言う告白に大和守は雅の両肩を掴むと、そのまま両肩を布団へ押しつけて雅にのしかかった。
「それ、本当だね。ぼくの事、好きって言う事で間違いないね?」
真剣な大和守の視線に見つめられ、雅は自分はどんな表情を見せているのだろうと思いながら、小さく頷いた。
頷く雅を見て、大和守は審神者の名前を呼ぶ。
「雅…」
呼ばれて雅はどきりとし、その視線を外すように目を泳がせるものの、大和守の顔が近付いてきておろした大和守の髪の毛が顔の横にかかるのに気付く。
「…んっ…」
大和守の唇が雅の額、そして頬にちゅ、とキスをおとす。
『キス、されてる…』そう、雅が思った瞬間、大和守の端正な顔が更に近付き、唇に柔らかいものが触れた。
それは何度も雅の唇に優しく触れ、雅がうっとりとし出したところで大和守が唇を離して言う。
「口、開いて…雅…」