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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第4章 片恋をいつか 〔薬研藤四郎〕


※※おまけ※※


夜、一期はそっと雅の部屋を訪ねている。

「薬研がそんな事を?」

雅が日中におきた事を話しているのだ。

「関係ないでしょって言ってしまったけれど、他に言いようあったかなって」

一期は仕方ない、といった面持で雅の頭を撫で、その手を頬へ滑らせる。

「薬研は弟たちの中でも上のほうですから、理解はちゃんと出来ているでしょう」

「…それなら良いんだ。一期、ごめんなさい、誤魔化すような言い方にしてしまって」

雅の謝罪に優しく一期は微笑む。

「そうですね、では、これから貴女には思い切り啼いていただきましょう」

「え…それって…」

考える間もなく、一期にくるりと押し倒され床に縫い付けられる雅。

一期の顔が迫り、雅は今から始まる甘い時間に、心もからだも震わせる。



それでも雅は思う。



薬研、貴方も私を喰べたかったら、貴方の全力で私を振り向かせてみせて、と。


<終>
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