第28章 おしおき 〔明石国行/R18〕
「あー、また、寝てる」
ん?この声は主はんか…?
起きるのも面倒でそのまま目を閉じていた。
「あかしー、起きてるー?寝てるー?」
やっぱり主はんか、しかし返事したら起きてるのがわかってしまう、と自分はそのまま寝ている事にする。
「ねぇー、あかしー寝てるー?」
そう言いながら主はんらしい気配を、すぐ近くに感じる。
どうしようもなくてそのまま寝ている振りをしていると、しばらくして、自分の髪に触れる感覚がする。
「…案外、さらさら…」
そう言いながら自分の頭を撫でる主はん。
一体自分に何をしたいんです?
そう思うていたら、主はんの顔が近付いたらしく、息が髪の毛にかかる。
ちゅ、と自分の耳に柔らかいものが一瞬触れる。
「…ほんとに寝てるんだ…」
小さく主はんの呟く声がして、どうも自分の耳にキスして、起きているか確かめたらしいと気付く。