第27章 かくれんぼ 〔加州清光/R18〕
「主さん、かくれんぼ、しようよ」
短刀たちが遊びに誘ってきた。
審神者の仕事にひと段落つけた私は、彼等の誘いにのって遊ぶ事にする。
「じゃあ、ぼくが鬼ね。いくよ」
いーち、にぃー、と乱が数え出し、みんながわっと隠れに走り出す。
私も急いで目の前の部屋へ入り込み隠れようとするけれど、入った途端、後ろから口を押さえられ抱き締められた。
「ん、んー?」
何が起きたのかわからないから慌ててばたばたと手足を動かす。
すると私を押さえつけながら声がした。
「静かにしないと、見つかるよ?」
口を閉ざすと私が黙ったのに気付いて、口から手を離され、私は後ろを向く。
誰かと思ったら加州くんだった。
「短刀たちとかくれんぼをしてるの。早く隠れたいから離してくれる?」
加州くんに頼むけれど、彼はにっこり笑ったまま私の腰に回した手を外してくれない。
「かくれんぼしながらイイ事しようよ」
「え?は?ちょっと…」