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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第25章 愛して強くなる 〔蜂須賀虎徹/R18〕


そんなつもりないけれど、感じてしまってきゅうきゅうと中で蜂須賀さんを締め付ける。



ねぇ、感じて、私をもっと。

初期刀の貴方に隠れた恋心を抱いてきて、今、こうして愛し合えているのが嬉しい。



「はち…す…っ…愛、して…る…」

蜂須賀さんの動きについていけず、途切れ途切れになるけれど、愛を伝える。

「…俺、も…雅…」

蜂須賀さんも合間に私の告白を受け止めてくれる。

嬉しいよ、同じ気持ちを持っていてくれたんだ。



蜂須賀さんの言葉が嬉しくて、涙が出てしまう。

蜂須賀さんの私を求める切ない表情も美しくて、何もかもが愛おしい。

「雅…泣いてる…?もしかして痛い?」

蜂須賀さんが私の涙に気付いて、動きを止めるので、私は慌てて笑って言う。

「違うの…嬉しい、の…私が蜂須賀さんが好きで…蜂須賀さんも私を好きでいてくれて…」

動きを止めて私の顔を見下ろしていた蜂須賀さんの顔が、さっと赤くなったように見えたのは気のせいだろうか。



桃色の髪の毛がゆらゆらと動き、蜂須賀さんが両腕を曲げたと思うと、私に覆いかぶさり、抱き締めてキスをしてきた。

「ん…」

くちゅくちゅとどちらの唾液かわからない程、深く、舌を絡めてくるキスに、私も蜂須賀さんの背中に両腕を回して、蜂須賀さんの激しく動く舌を受け止める。
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