第25章 愛して強くなる 〔蜂須賀虎徹/R18〕
「あの…それは…」
着替えを持つ手をぎゅっと握るものの、少しその手は震えてしまう。
「貴女を愛している、と言ったら、俺を笑う?」
蜂須賀さんの更なる言葉に、私は着替えをぽとりと落とし、蜂須賀さんの背中に手を回して抱き着く。
「…うぅん…私も…蜂須賀さんが…好き…」
蜂須賀さんが私の発した言葉に目を見開き、「まいったな…」と小さく言ったと思うと、私をさっと抱きかかえていた。
「えっ…あのっ…」
運ばれた先は既に敷いておいた布団。
ぽすんとおろされ、そのまま蜂須賀さんは私に覆いかぶさると、桃色の髪が両肩から流れ、私の顔の左右を覆う。
「…いいかな…貴女を俺のものにして…」
蜂須賀さんはそう言うと、私の返事を待たずその端正な顔を近付け私にキスしてきた。
一気に舌が入り込み、私の舌を探し捕まえる。
「…ん…あぅ…」
声にならない声を漏らし、私は両腕を蜂須賀さんの首に回すと、蜂須賀さんの片手が着替え途中だった私のからだに触れ、乳房を優しく揉み出す。
「…主…雅…綺麗だ…」
唇を離した蜂須賀さんに言われ、からだを見られて恥ずかしくて横を向く。