第21章 愛と破壊 〔加州清光/R18〕
寝ているから、触れるだけ、だ。
そっと片手でパジャマの上から主の胸へ触れ、包みこむようにそっと撫でるように揉んだ。
すぐ手の中心に硬くなった部分を感じ、俺のからだがそれを感じびくりとする。
これ以上はだめだ、俺が保たない。
そう気付くと胸にやっていた手を離し、静かに大きく息を吐く。
いたずらしたせいでからだがほてってしまい、俺はどうしようもなくなる。
すると、寝ていたと思っていた雅が謝ってきた。
「加州くん…ごめんね…相手、出来なくて…」
「…雅、その…悪い…つい触れたくなって…」
まさか目を覚ましていたとは思わず俺が謝ると、主は身を起こした。
「加州くん…その…私が気持ち良くしてあげる…」
「いや、その…雅…」
慌てて俺も起き上がると、じっと主がこちらを見つめて言った。
「ごめんね…怖いから私はダメだけど…でも加州くんには気持ち、よく、なって欲しい…」
主の手が俺の寝着の着物の裾を割り、下腹部をするりと撫でる。
「…っ」
たった一撫でされただけで、数日おんなっけの無かった俺のからだは反応してしまう。
途端に硬くなるそれを見た主は、舌でぺろりと自分の唇を舐めながら言った。