第17章 ××しないと出られない部屋その1 〔長曽祢虎徹/R18〕
「あれ?開かないよ?どうしよう、長曽祢」
俺は主に頼まれ、二人でこの部屋に置いてある道具を探しに来てそれは見付けたのだが、主が戸を開けようとしてものの、何故か入口が開かないらしい。
「引っ掛かっているのかもな、俺が代わろう」
引き戸を開けようとするが、俺のちからでも戸がびくともしない。
「…ん?何だ、これ?」
はらりと下に落ちていた紙に気付き拾い上げる。
「どうしたの?」
俺が渋い顔をしているのに気付いたのか、主が心配そうに聞いてきた。
「あぁ…こういう事らしいぜ」
俺がその紙を見せたところ、主は「えっ…」と絶句する。
無理もない、その紙にはこう書いてあったのだ。
『この部屋から出る為には、今ここにいる二人の間でセックスする事』
「どうする、主。俺はおとこだから据え膳だが、主はおんなだからそう簡単にするわけにはいかないだろう」
「でも、しないとここから出られないんだよね…?」
俺は壁に背を預けて座りながら言った。
「まぁ時が過ぎれば誰かが探しにきてくれるだろうよ」