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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第15章 出陣の理由 〔山姥切国広/R18〕


「また大阪城の地下へ行くのね」

時の政府から届いた書類を見て、雅は声をあげる。

「なんだ、主?」

「ん、これです」

俺が聞くとぺらりと紙を渡され、俺はそれを読む。

以前何度か出陣した大阪城の地下へ、また行けという内容だ。

「それにしても…大阪城の地下って何をしに行くんでしょう?」

たぶん政府へ了解の返事をしたのだろう、パソコンのキーをとん、と叩いた主が俺に聞く。

「主が知ってるんじゃないのか?」

俺も何故行くのか理由は知らないので、主が知っているんじゃないかと反対に聞く。

「私が知る訳ないですよ。調査命令が来てるから、出陣していただいてるのですもの」

「俺たちも理由は知らんぞ。いつ行っても小判拾ってくるだけだしな」

俺も勿論知らない。

「そういえばいつも小判いっぱい持ち帰って来られますよね。あと時々新しい人を連れて帰っていらっしゃる」

「…そうだな」

「じゃあ小判拾って新しい人を見付けてくるのが目的なのでしょうか?」
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