第13章 いたずらから知る愛 〔和泉守兼定/R18〕
「…すげぇ、雅の締め付け…でも気持ち良いもんだな。好いたおんなとやるのは」
互いにイって、俺が自分のものを雅のからだから抜いて、そのまま雅を抱き締めて、つい口がすべって言ってしまった。
「…好きじゃないおんなの人ともヤったの?」
雅の口調がちょっとむくれているようで、俺は一瞬やばいと思ったが、俺は俺なのだから受け入れて欲しくて続けた。
「そりゃ、俺も顕現してからそれなりに生きてるからな。でもからだは満たされても…」
一度言葉を切って雅に口付け、見つめて言った。
「心は満たされてなかった…だから今日、初めてすげぇイイと思ったし、達成感というか全身が気持ち良いという感覚になっているぜ」
俺を見つめる雅は俺の言葉にしばらく無言だったが、ふわりと微笑んだ。
「そういう事なら許すけど…これからはほかのおんなの人を見ちゃ嫌だなぁ」
ああ、くそ、何でだからこんな可愛い事言うかな。
俺はぎゅっと雅を更に抱き締めて言う。
「あんたが煽ったからな、責任とってくれよ」
下半身にあたるモノに俺の言いたい事が何なのか気付いた雅は、「も…もう…」と小さく抵抗したものの反対に俺の首に両手を回し、俺に口付けて言った。
「和泉守、何度も言うけど…優しくしてくれないと嫌だよ?」
わかってるって、土方さん仕込みのおんなの扱い術を、まだまだたっぷり雅のからだに落としてやるよ。
だから俺たちの愛をもう一度、始めるから覚悟しやがれよ。
<終>