第4章 絆
京都からの帰り道、私はこんな話をした。
「ねぇ、隆二。私ね今度、台湾へ行きたい。」
「いいねー。時間がちょっとあいたらいくか。てか何で台湾?」
「あそこの人たちの人柄とか大好きなの!美味しい物もたーくさんあるし。人はあったかいし。隆二を案内したい!」私は台湾が好きで何回か友人と台湾へ旅行に行ったことがあった。だから、隆二にもその楽しさを味わって欲しかった。
「向こうなら、二人でお買い物もできるしね。」
「そうだな。じゃー新婚旅行はそこで決まり。」そう言うと優しく私の頭を撫でた。
私は、彼の腕の中で眠りについた。
起きた時は、自宅近くだった。
「あれ。。私、寝ちゃったんだ。。」
「起きた?もう着くぞー。」
「ごめんね。寝ちゃって。」
「いいよ。気を遣って疲れてんだろ。家着いたらすぐ寝よ。」
「ありがとう。」
隆二と出会えて、彼に愛される喜びを心底感じた。