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とある組織の黒い魔女 【名探偵コナン】

第5章   魔女と酒





我を忘れ



立場を捨て



命をかけて



全てを捧げる覚悟








目覚めると隣には先程まで眠っていたであろう彼女の温もり
シャワーの音が聞こえる


「アイリッシュ・・・・」
無意識に零れる彼女の名前
名前と言っても所詮コードネームだが・・・
本名すら知らない彼女に
一晩で魅了されてしまった自分が滑稽だ。



彼女の温もりが残る場所に触れると
体の芯から湧き上がる愛おしさ。



大切なものは作らないと決めていた。
それがいつか自分の弱みとなり
それがいつか自分の代わりとなり
自分自身ならまだしも
その大切なものを傷付け、失ってしまう可能性があるからだ。




消せるものなら消してしまいたい感情



人間は感情を捨てることはできない生き物なのだと実感する。





大きく息を吐き
一旦、心を静めてベッドから降りた。

そして
服を着て
彼女が欲するであろうものを片手に浴室へと向かう。




「何をやっているんだ・・・俺は・・・」



いつしか彼女を中心に行動をしている自分





まったく・・・




困ったものだ。





まるで、別人にでもなってしまったような感覚だ。









さて、そろそろだな。



シャワーを終えた頃合
俺は扉の向こうにいる彼女に声をかける。





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魔女と酒      ⑤愛しい魔女






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