• テキストサイズ

sadistic egoistic

第3章 未熟乙女【土方(武州)】




雀の囀りが響く朝



いつも通り素振りをしていた


総悟「ふわぁあ……ねむ」


大きくあくびをする この小さい子供は総悟


幼いが、実力は天才的だ



「今日はサボっちゃダメだからね
はい、竹刀」

総悟へ竹刀を投げる


ダルそうに竹刀を受け取り


素振りをの隣で始める



総悟「アンタが不思議でさぁ。
朝からそんな元気で。」




「基礎が大事だからね!」



総悟「うえ、真面目」



たまに会話を挟みながら 素振りをしていた



目標回数を達成し、縁側で休憩する



総悟「あー、お腹すいた。
、なんか持ってる?」


の方が歳上だ


気付かないうちに総悟のペースへ流される



「えぇっ、うーん……飴ちゃんなら」


色々なところを探ったが

近所のお爺さんからもらった黒糖飴


総悟に食べる?と差し出すと




総悟「やだ。ババくせぇ」



プイっと横を向く


「可愛くないガキ」


総悟「黒糖飴食べるガキの方が可愛くねぇよ」


疲れてため息をつく


道場の入口をみると ミツバが来た



「あ、ミツバさん~!」


総悟と争ったことはなかったように


笑顔で手を振る



ミツバ「ちゃん、そーちゃん
はいこれ、お土産」


差し出されたのは ツヤツヤなみたらし

美しい丸 可愛い白い餅


みたらし団子だった


総悟「さすが姉上でさぁ!
どっかのブスとは違いやすね」


ギロりと睨まれ 団子を食べる



「失礼な……」


総悟になんと言われても今はどうでもいい


この団子の甘さで幸せになる



ミツバ「そーちゃん、ちゃんは女の子なんだから
優しくしないとだめよっ」



総悟「はーい、姉上」


ミツバには従順だ



ミツバ「ごめんね、ちゃん……」



バツが悪そうに謝る



「大丈夫です!ほんと、
総悟には色々お世話になってるんで!」



もミツバに従順であった



/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp