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sadistic egoistic

第2章 君にだけ 【トッシー】





暫くすると土方はゆっくり目を開ける






土方「ん…………、…?」





クールでカッコイイ彼でも朝は弱い





ギャップ萌えだ





「おはようございます」




ダルそうに体を動かす





土方「あー…、奴は…?
成仏したのか?」





寝起きで声がワントーン低い



奴とはトッシーのことだろう





「えぇ、とても満足そうに」




トッシーの未練は"土方ではなく自分の存在を認めて欲しい"


"の特別な人になりたい"


2つだ


土方「贅沢な未練だな」



「贅沢なくらいが丁度いいんですよ」


土方「アイツに甘々だな」



胸ポケットから煙草を取り出し




青い空へ向かって雲のような煙を吐く



煙が消えるのを見ていた



だが、ゆっくりしている暇はなかった





仕事を全くやっていなかったことを思い出し





急いで土方の机へ着く




「やばいやばい!これが今日の夕方までで……
これは明日の朝ァ!?ひぃ〜っ!」





書類を日付ごとに束ねていくと




ありえない程の厚さになった




……今日は徹夜だ



現実を思い知らされる



土方はを背後から抱きつく





振り返ろうとしたが、土方にそのままでいろと言われた





土方「…もう一人の俺を好きでいてくれて、
ありがとよ……」




柄にもなく 感謝を述べる




後半から声が小さくなったが、




気持ちが伝わる




不器用で優しい彼の想いが溢れる




「土方さんっ!」



たまらなくなり、振り返ると





土方「ばっ……!今見んじゃねェ!」






赤面している土方





照れ顔を見られたくないと顔を押される




「いいじゃないですかー!」




頬を押す手を掴むと




バランスを崩し



が土方を押し倒したような体勢になった



「あっ、あぁぁ……!そのっ」



土方「なんで今度はお前が照れンだよ。
……いいぜ、その気なら」





お前になら、俺の全部くれてやる____...



.



.



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