第4章 時々かき混ぜながら、もったりしてくるまで冷やします
今ちょうどお昼の11時くらいかな。いつもなら、テレビを見ながらお昼ご飯のことを考え始める時間だ。
でも今私は、台所に立っていて、高校生の男の子から愛の告白を受けているところだった。なぜか。
「え…と…」
私はどうにかこうにか口を開いた。舌がひきつる。
「じょう、だん…」
「冗談ではないです」
即答された。
「はは、だよねえ…」
そんなことはわかりきっていた。秋也くんの目が、声が、これは本気ですと訴えてくる。
本気だから困るのだ。
私結婚してるんだよ?
キミよりずっと歳上なんだよ?
いつから?
どうして?
いや、待って。
落ち着け私。
歳上だからこそ私が何とかしないと。
そう、相手は高校生。この位の年頃って、大人が眩しく見えちゃうんだよね。私も高校生の頃、イケメンの先生にガチ恋したからわかる。
で、そういうのって、大人が上手に対処してあげないといけないんだよ、やっぱり。