第13章 やっぱり
そしたら。ね?ほら。男って単純だから。す~ぐソノ気になっちゃうわけ。だってラブラブなキスって…やらしいでしょ?舌絡んでる音とか、生々しい感触とか、葉月の吐息だって…。なんか、もう全部が超ヤラシイ。だから俺、もうヤル気マンマンだった。もういいんだもん。だって恋人同士なんだし。今日は、今日こそちゃんとベッド行く!って思いながら、まったり気持ちよ~くキスしてたの。
そしたら…
「ンッ…。…そうだ。あのね?」
「うん。なに?」
「今日ね、大野くん来るって言うから…料理、作ったの」
「…え?」
なんかいいニオイするとは思ってた。確かに。部屋入ったときから。
でも
それ、このタイミングで言っちゃう?ねえ。ベッド遠いからもうソファーでいっか!とか思ってる、このタイミングで??