第8章 初めての朝
「はー…」
あの日のこと思い出すだけで、なんか…体中がくすぐったくなる。でもちょっとさ、これドラマみたいじゃなかった?エッチした朝に腕枕―…とか。微笑みあって、二人、目を閉じる―…とか。ねえ?
え?似合わない?キャラじゃない??
いいでしょ、こんくらいしたって!ちょっとカッコつけたかったの!俺だって嵐だよっ?ジャニーズだよ!?アイドルなんだから!…一応っ!!
…まあ、ね。確かに、似合わないとは思う。自分でも。ええ。だって、ホントにフツーに笑っちゃってたもん。フローリングが、やっぱ硬くて。一晩そこで寝たら、そりゃ痛いよ。…コシボネ?(笑)。
いいんだよ。所詮こんなもんなのよ、俺は。ええ。カッコつけてもこのくらいが精一杯。うん。コシボネ痛めるくらいのね?うん。もう治ったけども。
…はぁ。
なんだか、葉月に会いたくなってきちゃったな…。
「…さてと。戻るか」