第7章 目覚めのキッス
「…」
しちゃった。ホントに。なんか…不思議。不思議過ぎる。
葉月も、俺の寝顔こうやって見てたのかな。布団かけてさ。で、自分もまた、もぐりこんできたんでしょ?きっと。ハダカのまんまで。やっぱ寒いし。…もしかしたら、俺にくっつきたくて?んふっ♪
~~~もっ、ホント可愛いんだから!食べちゃいたくなるわ。…ま、食べたんだけども。おかわり?しちゃう??しちゃうか?寝てるのに??
いやいや。それはさすがに。さすがにそれは。ね?うん。今日もこれから仕事だし。昼前には帰らないとなんだけど…。
でも
「…スー…」
もうちょっと、こうしていたい。ただただ、彼女を、眺めていたい…。
額の髪の毛をちょっと上げて、おでこにチュってした。ほっぺにも。最後に、唇にも。起こしちゃうかなーって思いながら、そっと、キスを繰り返す。
「…チュッ…チュ…」
…不思議なもんだ。愛おしいって思ったら、自然とキスしちゃう。やっぱそういうもんなんだな…。
ああ、メンバー同士でもやってるけど、ライブの時とか。アレだって『も~…たまらん!チュッ!!』って感じだから。うん。やっぱ気持ちが高まると出ちゃうんだよ、キス。したくなるんだわ。勝手に。
「…ちゅ…」
「…」
ん。唇が動いた?
と思ったら、眠り姫、どうやらお目覚めの様子。うっすら目、開けて。…まだポヤーンとしてる(笑)。
「オハヨ♪」
「…お、はよ…?」
…寝ぼけてる(笑)。
もっかいちゃんと口にチューってしたら、ちゃんと起きたみたい。ビックリして、目を白黒させて。
「!?」
あ、今度こそ完全に起きましたね、ハイ。
おはようございまーす♪(笑)