第12章 一つの曲に題名を。
「おーーーい!!」
そんな元気な声と共にくる衝撃。「うわっ」という可愛くない声が出てしまった。
「ちょっと!?れおくん!?怪我したらどうするわけェ!?てか!あんたもまた地べたに座って振り付け考えて!!ちょ~うざぁい!!!」
見てみればいつぞやの二人組。
というか片方のギャル口調で誰だか分かる←
「えっと…月永先輩と瀬名先輩…」
危ない危ない。
いつもの前世(?)の調子でレオぴとせないずと言うとこだった←
「むぅ、何かその呼び方やだ!全然霊感来ない!」
「確かに…なぁんか堅苦しいよねぇ…」
「えぇ…」
いや、実際先輩と後輩の関係だし。てか呼び名にインスピ求めるな←
「俺的には『お兄ちゃん』って呼ばれたいけど…たしかあんたに兄弟いたよねぇ?」
おうおう、ゆうくん特許(?)のお兄ちゃん呼びを私に擦り付けるな←
「渉お兄ちゃんですか…」
「あ、そうそう。日々樹渉だっけ?大変でしょ?五奇人を兄に持つと」
瀬名先輩のその言葉でふと自分の立場を思い出した。