第11章 お昼寝少年
「…あんた…確かセッちゃんが言ってた子…」
起こしてしまった彼はジッと見つめてくる。
「いや、あのっ、えっ、」
おい、日本語喋ろ、私←
「?、そこに居るのか?」
物音をたててしまって気づかれてしまう。
魔王の声を聞いて私の肩がびくりと動く。それを見たお昼寝少年は何かを察してくれたみたいだ。
「…あ~、何となく分かった…あんたは此方にいな」
そう言うと自分の後ろにある茂みに私を隠してくれる。
「…お、凛月じゃないか~」
私が隠れたタイミングで魔王さんが登場した。
「なにお兄ちゃん。俺、寝てたんだけど」
そんな会話を聞きながら私は一生懸命に息を潜める。
「ん?あぁ、すまんすまん…ところで…この辺で白猫みたいな女の子見てねぇか?多分此方に来たと思うんだけど…」
「さぁ?見てないけど?」
さらっと嘘をつく昼寝少年。
いいねぇ!そうゆうの嫌いじゃないぜ!←←
ん"ん、ごめん、何か出てきたわ←