第4章 もう受験…え?早いって?…そんな質問は受け付けておりません←
さて、どうしたものか。
独り、リビングのソファに座ってテレビを眺める。
因みに今ドッキリ番組をしているがあの三つ編みのせいであんまり吃驚しない←
「やはり……迷惑でしたか……?」
突然背後から声が聞こえて見てみると其処には渉お兄ちゃんが立っていた。
うん、いつも背後に立つから慣れたよ←
「迷惑って……あぁ……」
何の話かと思いきや多分、プロデュース科の話をしてるんだろう。
風呂上がりで髪も拭かずにただ其処に立っている。
見かねた私は手を引っ張って自分の前に座らせる。
あ、待って、それでもこの人ちょっと高い。座高どんだけだよ。身長分けろや←
「別に迷惑なんて思ってないよ。でも……私が行って良い場所なのかなって思って……」
あんずさんのpositionだし←
「私は……来て欲しいです……」
小さく呟かれた言葉。
いつも驚かしてくるような騒がしい声ではなく今にも消えてしまいそうな声。
らしくもない声に少し驚いたがつい「ふふっ」と笑ってしまった。
「!誉…?」
「あ、いや…何か嬉しいなぁって。お兄ちゃんがそこまで私のことを考えてくれていて」
そう言うと段々と顔が赤くなるお兄ちゃん。
何か可愛い。
「行ってみようかな…夢ノ咲学院。……あ!別にお兄ちゃんのために行くんじゃなくて自分の意思で行くからねっ!!」
あ、まって、何かツンデレみたいになったよ←