第8章 マネージャー争奪戦【2】(青学・氷帝)
手塚VS樺地
以前の試合の時の様に手塚の技を完全コピーする樺地
点を確実に取るために零式ドロップショットを連発する手塚
同じように零式ドロップショットで点を取り返す樺地
タイブレークに突入
どちらも全く譲らない試合展開
長引く試合に疲れが見え始める両者
零式サーブでマッチポイントを取った手塚
それに対し樺地も同じように零式サーブを打つが、打球はバウンドし手塚が反対側のコーナーに返球し勝利
勝者手塚
跡部「零式ドロップショットより零式サーブの方が難易度は高い。疲労した体ではコピーしきれなかったってわけか。樺地よくやった。後は俺がやる」
樺地「うす…もう…打てません」
大石「手塚!零式を使い過ぎだ。また腕を壊したらどうするんだ!」
手塚「心配するな。腕は完治している。これくらい平気だ」
乾「だが、決勝で手塚ファントムを使うつもりなら気を付けた方がいい。無理をするとまた腕を壊す可能性100%」
手塚「相手は跡部だ。全力でいかないと勝てはしない。守ると約束した。香住は渡さない!」
香住「部長…(涙)…私のせいでやっと完治した部長の腕がまた壊れるなんて嫌です。だから無理はしないで下さい」
手塚「悪いが無理をしない約束は出来ない。俺自身、跡部と再び戦えることが嬉しい。全力を尽くしたい。全力を尽くすと無理する事も出てくる。大丈夫だ、腕も壊さないし、試合にも負けない。だからそんな顔をするな」
手塚は香住の頭を優しく撫でた。
跡部「決勝は昼休憩を挟んでから行う。食事は施設内のレストランを使ってくれ。その他施設も自由に使ってくれてかまわない。支払いは跡部財閥がするから心配するな。決勝戦は90分後に行う」
桃城「跡部さん、太っ腹っすね」
越前「桃先輩、沢山食べるっすよ!」
不二「跡部も素直じゃないね。手塚、念の為メディカルチェックを受けるかい?あれだけ零式を使ったんだ。肘の状態を知りたいんじゃない?」
手塚「不二も心配性だな。だが決勝戦を万全な状態で戦うには必要か。食事が終わったら行く事にする」
メディカルチェックの結果、手塚の肘は筋肉疲労が多少あるものの特に異常はなかった。
メディカルチェックを終えた手塚はマッサージを受けに行った。
マッサージ後、手塚は左腕を回して状態を確かめる。
『これなら大丈夫だ。全力で戦える!』
