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【黒子のバスケ】短編集

第4章 ココアよりも甘く 【日向順平】


しばらく抱きしめて少し体を離すとまた目が合ってどちらからともなく唇を合わせた。


「順平…あまい」

「お前は苦い」

「そうじゃなくて…順平のキスがすっごく甘いの」




「お前っ‼そういうこと言うなよ‼!照れんだろダァホ‼」

「だって…ずっと順平にキスしてほしかったんだもん」

「っはぁー。だからそういう可愛いことあんまり言うなって言ってんだよ。俺だって男だっつーの」


少し離れた体をもう一度引き寄せて後頭部に手を回して少し強引に唇を重ねた。


静かな部屋に響くリップ音がどんどん興奮を煽って止まらなくなる。






余裕なんて欠片もないダッサい男かもしれないけどつばきを思う気持ちは誰にも負けない。





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