第2章 お勉強 【火神大我】
テストの返却日の放課後、順位が発表された
5教科合計140点…
順位は300人中288位
新記録だ。
やべぇ…
カントクに殺される
このままじゃ俺はインハイどころか予選にも出れねぇ。
「大我、テストどうだった!?」
不安半分期待半分で聞いてくるのはバスケ部のマネで、彼女でもあるつばき
親が海外赴任してるって共通点で仲良くなって彼女としては1年の付き合いになる
去年の失敗を教訓にテスト勉強の為に毎日つばきにうちに来てもらってたけど…
やっぱり俺も男だし、健全な高校生な訳で……
「大我…」とか言って甘い声で呼ばれりゃ我慢しろって方が無理だ
それにつばきだって“ダメ、べんきょするの”とかいいながらキスねだってくるし俺だけ悪りぃって訳じゃねぇ…ハズ
「黙ってちゃ分かんないでしょ?みーせーて」
あー可愛い。
手を出してくるつばきをぼけっと見てたら手に持ってた紙をさっと取り上げられた。
「…ちょっと!!何コレ!?なんでこんな事になるの?!あたし毎日頑張って教えたのにッ!!!」
毎日頑張ったのは別の事だろ?
「そーゆーお前は?見せろよ」
そしてつばきが俺に渡してきた紙には
486点
2/300
はぁぁぁぁ!?!?
同じことしてて何でこんなに違うんだよ!?
「ねぇ、大我…なんでそんなに頭悪いの??あたしと同じ様に勉強したのにどうしてなの?」
「俺が聞きてぇ。取り敢えずカントクんとこ行ってくる」
「あれ程言ったのに!!バカかお前は!!バカなのか!?バカガミなのか!?!?」
ぶち切れたカントクにハリセンで叩かれまくって、職員室でキャプテンとカントクと一緒に追試を頼み込んで1週間後に追試をして貰えることになった。
これが正真正銘のラストチャンス