第4章 涼太と引き離された日々
カチャカチャ
「誰だ?」
カメラのシャッター音が聞こえたような気がしたので俺は足が痛むのも構わずドアまで行くとデジカメを持った男の子が居た。その子は俺の姿を見ると俺はその子を追いかけた。
途中で男の子がデジカメを落としたので中のデーターを見てみると俺と涼太が一緒に居る写真が撮ってあった。
俺が写真を見ているとデジカメを取り戻しに来たのか男の子が戻って来たので問い詰めてみた。
「お前、こんな写真を撮って何に使うつもりだったんだよ!(壁ドン)」
「それは・・・。」
「黙ってるってことは雑誌社に売りつけようとしてるんじゃないのか?」
「違う。そんなことなんてするつもりはないよ。」
「しらを切るつもりか?盗撮されたってこのデジカメ持ってお前と一緒に警察に行っても良いんだぞ。」
「僕は雑誌社に売りつけようと思って写真を撮った訳じゃないよ。」
「なら、此処で俺がデーターを消しても構わないよな?」
「うん。別に構わないよな。」
俺はそれを聞いてデジカメのデータを全て消した。