• テキストサイズ

復讐のバレンタインデー【進撃の巨人 幹部組】

第2章 ヘルズ・バレンタイン





「ミケ!兎に角、足だけでも動かせるようにするぞ!
そうすれば体当たりして像を破壊出来る」

「もうダメだ、エルヴィン・・・」

「諦めるな!こんな事で諦めて巨人と対峙出来るのか!?」

「本当に恐いのは巨人ではなくだった・・・」


それは確かに同感だが・・・っていやいや、諦められるものか!


エルヴィンもめげそうになった時、エルヴィン班の班員である
ペールがこっそり椅子の後ろに廻り、声を掛けてきた。


「エルヴィン団長。遅くなってすみません。
今から縄を切りますので」

「ペール、感謝する。しかし、よくの監視の目を
掻い潜ったな」


ペールの口振りから隙を伺って助けに来てくれたのだろうと
判断したが、彼が曇った顔で語った内容に戦慄を覚える。


「いえ・・・実はさんが『これは独り言だが今から
奴らの縄を解けばギリギリ破壊出来るかもなー?私は貢物で
忙しいなー』と棒読みで仰られたので、此方に来られました」

「・・・・・・・」


―――、何て恐ろしい子!!
脱出時間を正確に測っての解放とは・・・。



/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp