第2章 ヘルズ・バレンタイン
エルヴィンの直属の部下達もに脅されているのか
目を合わそうとしないし、ミケ班に至ってはナナバが主導で
酒盛りをしている始末・・・。
「ゲルガ―!俺の像を破壊したら好きな酒を奢ってやるぞーっ!?」
ミケの鬼気迫る大声にゲルガ―は少し反応したが、
ナナバによってもうしこたま飲まされているのか、
いつものような絆を感じさせない態度だ。
「ミケさ~ん。俺信じてます。ミケさんのブツがそれは
もう立派なことを~~」
ただの酔っ払いと化しているゲルガ―は望み薄だが、
それでも『酒』という餌で釣れるタイプなので必死に
交渉しているとナナバが横槍を入れてきた。
「そういやゲルガ―。に貰ったお酒は美味しかった?」
「おうよ!この世の物とは思えないくらい美味かったー」
「そう・・・。このままここで何もせずお酒を飲んでるだけで
またそのお酒が貰えるなんて良かったね」
「ほんとだよなー!このまま俺は楽しく酒を飲み続けるぜ!」
この会話でゲルガ―までもがに買収されている事に
気づいたミケは絶望した。
どうやらは本気で怒っているらしい・・・。
「悪夢だ・・・」
誰かに自分のブツを見られるのは、まぁ良い。
ただ、そのチョコレートのブツが異性にでも美味しそうに
しゃぶられたらと思うとゾッとする。
戦意喪失しそうなミケにエルヴィンが慌てて叱咤激励をするが、
ミケの目が段々死んできている事に気づいて「ヤバいな」と
思う。
チョコレート像はもう上半身裸状態で、
あとは下半身のみとなっているのだ。
時間が無い。