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The one that got away.

第9章 ファントム・ルージュ





「どうなってるの!?」

「地震?いやこれは…!!」

1回目の大きな揺れと凄まじい音で避けた5人。ふらつくリンを抱き寄せながらピーターは叫んだ


「カレン!!!」

《ピーター、上層部で爆発です》

「は?爆発!?」

《はい、只今爆弾の数と爆発の規模を解析中です》

「っどうなってるんだ!?」


驚きを隠せないようにピーターは目を見開いた。それは爆豪たちも一緒だった

それもその筈、このビルではパーティーが開かれていた。そして結構な数の人が集まっている。それも一般人だ。そして誰もが聞いたことのある有名企業のメンバー


「っ助けなくちゃ!!!」

「おい待て緑谷!」


真っ先に動いたのは緑谷だった。個性を使いドアを突き破った緑谷は悲鳴の入り交じる廊下へと出ていった


『轟くん』

「何だ!?」

『いずくんと一般人の避難誘導を。出口は…ジェイ』

《はいリン様。このビルのコンピューターのハッキングを完了いたしました。ミスター、館内放送を流しますので聞き逃さないようお願いします》

「あ、あぁ。行ってくる!」


緑谷を追いかけ駆け出した轟。それを見送った凛
はちらりと横を見た。そこには何も言わずただじっと凛を見る爆豪がいた


「テメェらは、今から"どうするんだ”」

『…わた「ボクらはこの部屋より上の階に人が残ってないか見てくるよ。だからバクゴーはこの部屋と下の部屋をお願い」

「…あぁ」


ピーターの言葉に頷いた爆豪は凛を少し見たあと部屋を出ていった

3人が出ていった部屋の中に残ったのはピーターと凛。人々の悲鳴から未だに爆発が繰り返されていることが分かる


「彼、鋭いね」

『…』

「今から"どうするんだ”だって。…ねえリン本当に」

『どうもしない』


何かを言いたげなピーターの言葉を凛は否定するかのように言った


『私たちは…私は仕事をするだけ。……だだそれだけ』


そう言ってピーターの肩に手を置いた凛。その瞬間、その場から二人の姿が消えた


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