第3章 爆豪と彼女のエトセトラ
同い年の二人が仲が良くなるのには時間が掛からなかった
毎日のように爆豪の後ろに引っ付きまわる凛
そして、満更でもないように凛を彼方此方へと連れ回す爆豪
そして、少し経ちそこに緑谷が追加された
3人は毎日一緒にいた
笑って叫んで泣いて、楽しい日々を過ごした
爆豪の個性が発動するまでは
幼稚園で発動した爆豪の個性は"爆破"誰から見ても強個性であった。
初めはすごいすごいとはしゃいでいた緑谷と凛だったが、小学校に入りますますガキ大将感が増し、爆豪の自尊心は日に日に大きくなっていった
爆豪に苛められていた緑谷。凛は爆豪に虐められることはなかったが、それでも只見ているだけでは嫌だった
だから、爆豪に対して反抗した
『かっちゃん、どうしていずくんのこと苛めるの?』
「は?んなの決まってるだろ!」
"アイツが無個性だからだよ"
『…じゃあ』
私が、もし私が無個性だったら…私のことも苛めるの?
そう言った時、爆豪は激怒した
初めて、爆豪から暴言を吐かれ肩を押されて地面に尻餅を着いた
そこからだった、二人の関係が大きく崩れていったのは
ずるずると嫌な気持ちを引きずりながら3人は中学生になった