第10章 第10話
潤「公園のベンチに項垂れているのを見つけて、声をかけたんだ…すると翔くんが泣きながら謝り続けて…そのまま倒れたんだ」
雅「何て謝ってたの?翔ちゃん…」
潤「…『ワガママ言わないから…元の世界に帰るから怒らないで』って…」
和「…潤くん…翔ちゃんが何で帰りたくないか解る?」
…翔くんが帰りたくない理由…って…
潤「こっちの世界では必要とされてるから…って言ってた事か?」
俺がそう答えると、ニノは顔を左右に振り
和「確かにそれもあるけど本当の理由はね、ここなら潤くんの側にいれるから…って事なんだ」
潤「…え?」
和「翔ちゃんね、潤くんの事好きなんだ…もちろん向こうの世界に居る時から…でも向こうでは『トップモデル』と『一般人』だから会うことすら叶わない…それでここに居たいって言ってたんだ…」
智「それで翔くん、病院で松潤から言われた時、あんなに嫌がってたのか…」
和「うん…翔ちゃんの本当の夢は潤くんの側に居る事だから…その為にファッションデザイナーになろうとしてたんだ」
そうだったのか…