第8章 第8話
翔「俺のいた世界で有名な占い師が昔言ってたんだ…自分が身に付けてる物を意中の人にあげて、贈られた相手がそれを身に付けていたら想いは繋がったって事だからって…」
そんな事が…もしかして俺がストラップをあげた時あんなに喜んでいたのは…
潤「…ごめん…俺そんな事知らなかったから、何も考えずに渡して…」
翔「ううん…潤くんのせいじゃないよ…俺が勝手に勘違いしただけなんだから…」
潤「…あのさ…翔く…」
翔「今回の事にしても…俺こっちの世界では皆に必要とされてるって勘違いしてた…でもそうじゃなかった…俺は自分の身代わりすらなれなかったんだ…」
そう言って翔くんはまたポロポロと泣き出してしまった
俺はそんな翔くんの肩をソッと抱き寄せ
潤「うん…翔くん勘違いしてる…」
翔「・・・」
潤「あの時、翔くん最後まで話聞いておけば良かったんだ…」
翔「…え?」
俺がそう言うと、翔くんは目を潤ませたまま少し驚いた顔をしていた