第8章 第8話
翔「…俺の想い…迷惑だったかな…」
潤「え?」
コーヒーを入れてリビングに戻ると、翔くんは手に何かを握り締めたままポツリと呟いた
翔「そうだよね…男の俺が潤くんの事好きだなんて…気持ち悪いよね…」
潤「そんな事…」
翔くんの隣に座り、握り締めている手をふと見ると、俺があげたストラップが見えた
俺がそれを見ていたのを気が付いた翔くんが
翔「…やっぱり…おまじないは気休めにしかならないね…」
潤「おまじない?」
翔「これ…俺肌身離さず持ってたけど…男同士では効果ないみたいだし…」
翔くんの言ってる意味が解らなかった俺は
潤「…どういう事?それを肌身離さず持ってると何かあるの?」
そう聞くと、翔くんは少し驚いた顔をしていたけど、やがて悲しそうな目をして
翔「…そっか…そうだよね…ここは俺のいた世界とは違うんだった…」
…俺…何か傷付ける事言ったかな…